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「介護予防」って何?
 
「介護予防」って何? そもそもどういう考え方から生まれたの?

「介護予防」とは何でしょう?
平成12年度、介護を必要とする高齢者等を社会全体で支えるためにできたのが、介護保険制度です。現在、要介護認定者や介護サービス利用者が増加してきたことを踏まえると、定着してきたといえるでしょう。
一方、「介護が必要とならないための、予防も大切なのではないか」あるいは、「介護が必要であっても、極力状態を悪くさせないための活動も重要ではないか」という考え方が生まれました。これが、「介護予防」です。つまり、「要介護状態になることをできるだけ予防する」「要介護状態となっても、悪化させないようにする」のが、「介護予防」なのです。
現在、介護保険制度は改革を進めており、「介護予防」もその改革の一貫として盛り込まれています。介護予防のための「新予防給付」を創設する、地域で介護予防を支援する、市区町村が責任を持って実施するなど、予防重視型のシステムへの転換が予定されているのです。

対象はどんな人? 具体的にはどんなことを行うの?

「介護予防」は、原則として要支援や要介護1といった、軽度の方々が対象と考えられています。
その理由は、このような軽度の方々は生活自立度が比較的高く、潜在能力が多く残されている方であり、適切なサービス利用によって自立した生活を送ることが可能な方と考えられるからです。
具体的にいうと、こういった軽度の方々はいわゆる※「廃用症候群」の方が多く、下肢機能(立ち上がる、歩くなど)が低下したり、生活動作能力を支える基礎的な体力が低下してきたことがきっかけで、要介護状態になっている方が多いのです。しかし、このような方々は、自分でできる機能も多く残っていると考えられ、自立できる可能性が高い方々といえるのです。軽度のうちに、早期から予防とリハビリテーションを行うことで、生活機能の維持・向上の効果が期待できるというわけです。
また、軽度の方に対して、今から介護予防を講じておくことによって、将来の重度者を減らすことにつながるという考え方もあります。

では、どんなことを行うかというと、以下のように大別されます。

・筋力アップ(筋肉トレーニング)
・転倒予防
・栄養問題(低栄養からくる病気を防ぐ)
・食べる機能(咀嚼と嚥下)の向上と維持
・メンタル面(生きがいを持つ)

介護保険との関わりは?

介護予防サービスが始まると、要支援・要介護1の方々は、今まで介護保険で利用できていたデイサービスが使えなくなるのではないか? と言った不安の声を耳にすることがあります。しかし、それは違います。介護保険では、サービスの見直しをするのであり、デイサービスが使えなくなるのではありません。
ただ、安易な「家事代行サービス」の利用は、利用者の要介護度を悪化させてしまうおそれがあります。そのため、特に軽度の方々には、「できること(自立している行為)」をできるだけ見つけ、できないことを支えつつ、本人の意欲を引き出し、少しずつできることを増やしていくというやり方を取ることが大切なのです。
具体的には、下肢機能の維持向上に取り組むほか、デイサービスのメニューの選択肢が広がり、サービスの質も向上します。
また、介護保険のサービスは本人の選択が基本ですから、特に筋肉トレーニングについては、嫌がる方に無理に強制されることはありません。本人が意欲を持って継続的に行うことで初めて効果が見込まれるものと考えられるからです。

「廃用症候群」
骨関節疾患などによる下肢機能の低下や栄養状態の悪化による生活機能の低下、環境の変化をきっかけとした閉じこもりなどを原因として、徐々に生活機能が低下していくことを指します。そのままにしておくと、寝たきりや歩行不能などに陥るおそれがあります。高齢者ほど生じやすく、いったん起きると悪循環が生じて、悪化が進みます。

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