Pigion-hhc.info 50歳からの健康と家庭介護情報で、
快適な生活を応援します。 ピジョン株式会社
認知症 サイトマップ
 
最新の治療法
 
最新の治療薬
最新の治療薬
 
●アルツハイマー病の薬

・アルツハイマー病の治療に挑む薬
アルツハイマー病そのものの治療に挑む薬(抗痴呆薬)に、「アリセプト」(一般名、塩酸ドネペジル)があります。軽度から中等度のアルツハイマー病の知的機能を改善させる効果があるとされ、日本で認可されている唯一の抗痴呆薬です。

アルツハイマー病は、脳内のアセチルコリン系の活性が低下しますが、この薬はアセチルコリンの分解を阻害する作用があります。

早期であるほど効果は大きく、なかには症状が劇的に改善する例もあります。ただし、効果がある人は30%程度と少なく、効果があっても、一定期間をすぎると効き目が鈍くなるという問題が指摘されていました。最近では、効果そのものを疑問視する論文も発表され、薬に対する評価は別れています。

おもな副作用は、吐き気や下痢、不眠など。服用する場合は、薬の効果と、副作用の出方をみながら、慎重に判断されるべきでしょう。

日本で臨床試験中の抗痴呆薬に「ナメンダ」(一般名、塩酸メマンチン)があります。もともとパーキンソン病の薬として海外で使われているものですが、欧米では中等度から重度のアルツハイマー病の薬として使われはじめています。アリセプトとは違う作用の薬です。

また、さまざまなアプローチから、アルツハイマー病の治療薬が研究されています。たとえば、アルツハイマー病の人は、脳にアミロイド蛋白が蓄積していますが、このアミロイド蛋白の蓄積を阻害することによって、アルツハイマー病を治療しようというものです。アミロイド蛋白の蓄積の程度を調べる画像診断法の開発や、アミロイド蛋白の蓄積を早めたり、遅くしたりする要因の解明などがカギとなります。

・アルツハイマー病の症状を改善する薬

一方、アルツハイマー病を根本から治療するのではなく、症状を改善する薬もあります。介護者の負担を軽減する意味で、大切な薬といえます。

興奮や幻覚・妄想に対しては、「グラマリール」や「セレネース」などの向精神薬が使われています。ただし、医学的な効果についてはあまり効果が確認されおらず、動きが鈍くなり、おとなしくさせるために用いられているという現状も指摘されています。また、薬の使い方によっては、転倒や誤嚥を起こしやすく、ADL(日常生活動作)を低下させるおそれもあります。

海外の研究では、統合失調症に使われている「リスバダール」という薬が、アルツハイマー病の精神症状によいとされていますが、まだ広く認められているわけではありません。

最近は、漢方薬も使われることが多くなり、加味温胆湯(かみうんたんとう)は進行を抑えるという報告もあります。八味地黄丸(はちみじおうがん)は判断力、記憶力を改善し、物忘れによっておこる感情の不安定さ、幻覚などには抑肝散(よくかんさん)が効果があるとされています。

●脳血管障害による認知症の薬

脳血管障害による認知症には、根本的に治療する薬はありません。症状を改善する薬として、脳循環代謝改善薬がありますが、効果が薄く、あまり使われなくなりました。

最近は、脳血管障害の原因である高血圧や糖尿病、高脂血症、不整脈などを治療することによって、認知症の症状も改善・維持することが期待されています。

また、漢方薬の黄連解毒湯(おうれんげどくとう)は、脳全体の血流を増やし、認知症の症状を改善するという報告があります。釣藤散(ちょうとうさん)は動脈硬化や高血圧による慢性的な頭痛、めまいにも効果があるとされています。

●脳のリハビリと心のケア

かつて脳の神経細胞は、年齢とともに減少して、二度と増えることはないと考えられてきました。しかし、最近の研究では、成人になっても神経細胞は新生し、脳の一部に障害を受けても、ほかの部分が働きを補ってくれることがわかってきました。

そこで認知症の治療やリハビリテーションも、どんな刺激を脳に与えれば、神経細胞の新生を促したり、残された能力を活性化させることができるのか、関心が高まっています。

認知症にはいろいろな療法がありますが、いずれも体を動かしたり、五感を刺激することによって、脳を活性化させながら、認知症の人にとって大切な「心の安定」をはかろうというものです。

科学的な検証は、ほとんど行われていませんが、症状の改善や維持などの効果が期待されています。おもな療法を紹介しましょう。

1.回想療法
子どものときに身の回りにあった生活用具やおもちゃなどに触れながら、過去に経験した出来事を回想します。過去の生き生きした感情をよみがえらせて、聴き手と共感し合うことで、心の安定がみられ、問題行動が少なくなるなどの効果があります。

2.音楽療法
簡単な楽器を演奏したり、リズムに合わせて体を動かすことは、行動を活発にしたり、攻撃行動を少なくする効果があります。また、なつかしい音楽を歌うことで、その当時の記憶がよみがえり、認知症の人に残されている長期記憶を呼び覚ますといわれています。

3.園芸療法
土を触り、植物とふれあう心地よい刺激によって、その人がもともともっている記憶や知識、好奇心を引き出すとされています。植物が育っていく過程を見守っていくことは、植物を慈しんだり、めでたりする豊かな感情を味わうとともに、達成感や責任感を養うことにもつながります。

4.学習療法
小学校低学年レベルの計算問題を解いたり、文章を声に出して読むことで、大脳の前頭前野を刺激します。それによって、認知能力やコミュニケーション機能、身辺自立機能の維持や改善を目指します。

5.動物介在療法
犬や猫などの動物と触れあうことで、コミュニケーション能力を活性化させます。動物のもつ癒しの力には情緒を安定させる効果も期待されます。

6.バリデーション療法
認知症の人をあるがままに受け入れる療法です。徘徊なども、問題行動としてとらえるのではなく、共感することで心の安定を促します。

治る認知症

認知症には、数はそれほど多くないものの、早く発見し、適切な治療をすれば治るものがあります。おもなものを紹介しておきましょう。

慢性硬膜下血腫・・・転んで頭を強く打ち、頭蓋骨の内側にある硬膜の下に血液の塊ができる病気です。この血液の塊が大脳を圧迫するために、もの忘れやぼんやりするなどの認知症の症状を起こします。頭を打った後、1週間から1カ月後に発症することが多いようです。
頭蓋骨に穴を開け、血液の塊を取り除く手術をすれば、認知症は治ります。それほど難しい手術ではないので、高齢者でも耐えられるでしょう。ただし、長期間放っておいた場合は、認知症は治りにくくなるので、転んで頭を打ったときにはすぐに脳外科で診てもらうほうがよいでしょう。

正常圧水頭症・・・脳脊髄液が何らかの原因で脳室にたまる病気で、50〜60歳代に多くみられます。歩行障害や失禁とともに、もの忘れなどの症状があらわれます。頭蓋骨に穴を開けて、脳室から腹腔へと細い管を通し、たまった脊髄液を流す手術をします。ほとんどの場合、症状は改善します。

甲状腺機能低下症・・・新陳代謝を促す甲状腺ホルモンの働きが、何らかの原因で低下する病気です。代表的なものに橋本病があります。症状は、脈が遅くなり、行動が鈍く、脳の働きも低下するというもので、長期間放っておくと認知症になる場合があります。甲状腺ホルモンは血液検査で調べることができ、ホルモンの薬を飲むことで改善します。

|   個人情報   |   ホームページに関するお問い合わせ   |   妊娠・出産・育児情報サイト pigeon.info
copyright