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●アルツハイマー病の特徴 アルツハイマー病は、脳自体の異常な老化によって起こります。アルツハイマー病の人の脳は、 通常の老化でも、「老人斑」や「神経原繊維変化」はみられますが、アルツハイマー病の場合ほど大きな変化ではありません。なぜ、脳に異常な老化が起こるのか、まだ解明されていません。 こうした脳の変化は、CT検査やMRI検査で調べることができます。しかし、早期の場合は脳の変化が見られない場合もありますし、症状がなくても、脳に変化が起こっている場合もあります。脳の変化は長い時間をかけて進み、80歳で認知症と診断された人では、50歳ごろからβアミロイド蛋白が脳に沈着しはじめるといわれています。 アルツハイマー病は、脳の司令部である大脳皮質の働きが障害されるので、脳全体の働きが衰えていきます。症状は、軽いもの忘れ程度の前段階(軽度認知障害(MCI)と呼ばれる)を経て、初期では記憶障害や見当識障害などが目立ち、知っているはずの場所で迷ったり、意欲が低下していきます。中期になると、入浴や排泄、着替え、料理、買い物など、日常生活が難しくなり、会話が困難になったり、暴力などがみられることがあります。後期になると、無言、無動、体のこわばり、嚥下困難など身体的な症状があらわれ、寝たきりの状態になります。 ●脳血管性障害による認知症 脳血管性障害による認知症は、血管の老化が原因です。血管が老化すると、動脈硬化を起こやすくなり、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの病気を起こします。その結果、血液によって酸素や栄養が届かなくなった脳細胞が壊死します。 もっとも多いのは、脳梗塞によるものです。脳梗塞がいくつも同時に起こる多発性脳梗塞では、脳梗塞の数が多ければ多いほど、認知症になる危険性が高くなるという報告もあります。 症状は、障害を受けた脳細胞の場所によって違います。大脳皮質の障害はそれほど大きくはないことが多く、ある能力は低下しているのに、ある能力はしっかりしているという「まだらボケ」の状態がよくみられます。人によっては、自分が病気だという認識をもつため、とても悲観的になります。 発症は、アルツハイマー病の場合は「そういえば何となく」始まり、脳血管性障害による認知症の場合は「あのときから」はじまります。あのときとは、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの発作があったときのことです。進行も、発作が起こるたびに進行するので、次の発作を防ぐことが大切になります。 ●その他の認知症 認知症にはいろいろな原因があります。脳の変性による認知症には、アルツハイマー病をはじめ、ピック病やパーキンソン病などがあります。何らかの病気にともなって起こる認知症には、脳血管性障害による認知症のほか、クロイツフェルト・ヤコブ病や脳腫瘍、正常圧水頭症、甲状腺機能低下症、慢性硬膜下血腫、脊髄小脳変性症、低血糖症、尿毒症、真菌性髄膜炎、アルコール中毒などがあります。 ●認知症と紛らわしい病気 認知症と紛らわしい病気に、高齢者のうつ病があります。高齢者のうつ病はとても多く、定年退職や家族の死などをきっかけに発症することも少なくありません。 ●認知症の危険因子とは 認知症の危険因子として、次のようなものがわかってきました。注目したいのは、生活習慣病やライフスタイルが認知症と深くかかわっていること。これらの予防と改善によって、認知症を防ぐことも可能となってきました。 加齢・・・認知症の発症率は、高齢になるほど高くなり、80歳を過ぎると急激に増えていきます。 |
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