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 体が思うように動かないのを実感する、もの忘れが増える、定年で長年勤め続けてきた会社を退職する、保護下にあった子ども達が独立する、家族や友人の死などに直面する、老後に備えて住み替えをする・・シニアからシルバーにかけての世代は、様々な変化を体験する時期です。しかもその大半が、肉体的、経済的、そして社会的にも「失う」変化です。


喪失を受容する時代

 色々なものを失い、自分自身の役割や今後の生活などについて悩む過程の中で、人は「老い」を受容するようになります。しかし受容しながらも、これらが大きなストレスとなり無力感や不安感を生み、精神的な症状を引き起こすことがあります。シニア・シルバー世代とは、体だけでなく心の健康にも気をつけなければならない世代なのです。

 心の病気は高齢になればなるほど症状が長引きやすく、また体に与える影響も大きくなってしまいがちです。また1つの物事であっても、それに対する受け取り方や考え方は人によって違うため、肉体的な病気のように「こうすれば治る」といった一定の方法があるわけではありません。外からは見えづらく、体よりも変化に気づきにくいだけに、注意が必要です。

性格は本来変わらない

 「年をとる」から連想しがちなのが「頑固になる」「わがままになる」といったマイナスイメージ。しかし、実際に1人ひとりのお年寄りについての変化を調査してみると、若い頃と比較しても性格は「あまり変わらない」というケースが大半なのです。人によっては、もう年をとったのだから若い頃は抑えていた性格を抑えなくなる、という向きもあるかもしれません。

 しかし若い頃と性格が「変わった」と答えた例でも、多くが「円満になった」「明るくなった」など、プラスの変化なのです。「年をとると嫌われ者になる」なんて心配はしなくてもよさそうです。
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