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老化の具体例 | |||||||||||||||||||||||
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老化を実感しやすいところとして筋力や肌等が挙げられますが、見えにくい、実感しにくいところでも老化は進んでいくのです。その特徴やかかりやすい病気、予防などについて知っておきましょう。
●筋力の変化:運動器(筋肉、骨、関節) 疲れやすくなったり、動きが緩慢になったり・・。筋力の低下は実際に生活をする中で実感しやすく、寝たきりの原因につながる事故を起こしやすいところです。適度な運動や栄養で、健康な体を維持しましょう。 [筋肉] 筋力のピークは20代で、その後徐々に低下していきます。特に、脚の筋肉から衰えていきますが、筋力が低下するとつまずいて転んで骨折する原因となったりします。また、老化に伴い筋肉が消費するエネルギー量は減るため、太りやすくなります。しかし、筋力は年齢に関わらず、鍛えれば増加することが明らかになっています。定期的な運動(有酸素運動・無酸素運動)やストレッチを行うようにしましょう。 [骨] 骨も加齢と共に衰えていきます。女性は閉経後、男性は80歳以降急激に骨密度が下がって骨粗鬆症(骨粗鬆症の項参照)になり、骨折等を起こしやすくなります。適度な運動と日光浴、そしてビタミンD、カルシウムを多く含む食品の摂取等が予防につながります。 [関節] 関節を覆う軟骨の水分は加齢と共に減り、柔軟性を失っていきます。この結果、骨が飛び出したり変形したりして痛みを伴い、変形性関節症を起こすようになります。特に足の膝部分が痛む変形性膝関節症(膝痛の項参照)は、筋肉や靱帯の弱い女性に多いと言われています。予防方法としては、適度なストレッチや体操を行い柔軟性や筋力を保っておくこと、また肥満は足の関節部分に負担をかけるので適正な体重を維持します。 ●臓器の変化:呼吸器系、消化器系、循環器系、泌尿器系 私達が健康に暮らせるよう、体の中で動き続けている臓器。普段存在を実感することは少ないですが、異常があって思い出すのではなく、どのような変化が起きるのか把握しておきましょう。 [呼吸器系] 高齢になると肺は弾力性を失い、肺活量が低下してきます。この結果、運動をしづらくなり、血液も酸素不足になってきます。また、呼吸機能が低下するため肺炎や肺結核などを起こしやすくなります。喫煙を避けること、ウオーキングやジョギング等の有酸素運動を続ける事、また鼻からの呼吸を心がけるだけでも予防の効果があります。また、一見関係がなさそうですが、足の筋肉を鍛えると肺の筋肉も鍛えられるそうです。 [消化器系] 加齢とともに唾液や胃液など消化液の分泌が減り、消化吸収の能力が衰えるようになります。また、次の器官へ送り出すぜん動の能力も弱くなるため、胸やけや胃もたれ、便秘などの症状が出やすくなります。さらには、消化器のガンも発症しやすくなります。食生活では塩分を控え、緑黄色野菜を多く摂取すること、また定期的な検診などで異常を早めに発見することが重要です。 [循環器系] 心臓の機能低下は気づきにくいものですが、坂道や階段を昇ったりすると息切れを起こしやすくなり、そのことを意識する人も多いでしょう。心臓の筋肉が老化すると不整脈や心不全などの心疾患を起こしやすくなります。また、心臓をとりまく動脈が硬くなると、心臓への酸素が不足し、狭心症や心筋梗塞等を起こしやすくなります。バランスのよい食事を心がけ、禁煙をし、疲労やストレスをできるだけ避けることが大切です。 [泌尿器系] 腎臓や泌尿器、周辺の筋力機能が低下することで排尿のコントロールが難しくなり、残尿感や失禁等の排尿障害を起こしやすくなります。またトイレに行く回数が増え、夜間起きてしまうこともあるでしょう。排尿は我慢せず、過労やストレスなどを避けましょう。また失禁対策(尿失禁の項参照)には腹筋や括約筋のトレーニング等が効果的です。 ●感覚の変化:視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚 色や音、匂い、そして寒さや熱さ・・ 様々な感覚に敏感に反応できるということは、身を守るだけでなく、日常生活を彩り豊かなものにしてくれます。普段から意識するだけでも、かなり鍛えられるようになります。 [視覚] 誰にでも間違いなく起こる老化が「老眼」だといわれています。40代ぐらいから近くの文字が読みづらくなり、老眼鏡を使用している人も多いのではないでしょうか。加齢と共に遠近の調節機能が衰え、視野が狭くなり、明るさや暗さに慣れるのにも時間がかかるようになります。 視力が低下するだけでなく、白内障や緑内障などの病気にもかかりやすくなります。紫外線は肌だけでなく、目にも悪影響を及ぼすため、帽子やサングラスを着用するなど、直接日光を浴びないよう注意が必要です。また、パソコンを長時間使用する際には定期的な休憩を挟む、目の周りをマッサージする等、目を酷使しないよう気をつけましょう。 [聴覚] 耳は遠くなり、特に高い音が聞こえづらくなります。日常会話にも支障が出ると、人と接するのがおっくうになってしまうこともあるでしょう。聴覚障害の予防としては、生活の中で騒音をできるかぎり避ける事です。また動脈硬化や高血圧、過労、ストレス等も聴力に影響を与えるといわれています。 [味覚] 味を感じる器官が弱くなるため、濃い味付けになってしまいがちです。特に、塩分の多い食事は高血圧等の原因になりがち。だし汁や酢、香辛料などをうまく使うことで味付けを調整できます。また、歯の手入れ等で口の中を清潔に保つことも、味覚を保つことにつながります。 [嗅覚] 嗅覚は60歳頃から減少するといわれています。普段の生活で嗅覚の重要性を実感することは少ないかもしれませんが、ガスもれや焦げ付きなどの異臭に気づいたり、食事をよりおいしく味わえる、四季の変化に気づくなど、様々なメリットをもたらせてくれます。嗅覚の障害を予防するためには、普段から匂いについて意識すること、そして粘膜に炎症を起こす風邪を引かないよう気をつける事です。 一方、嗅覚とは直接関係ありませんが、実は、高齢になると花粉症の症状が軽減したり、なくなったりすることが多いようです。 [触覚] 触覚や知覚が低下し、肌の水分も減るため、小さなもの、薄いものをつかみにくくなります。お年寄りが本のページを繰るのに、指先をなめるのを見たことがあると思います。 また、触覚等が悪化すると同時に、次第に痛みにも鈍感になってしまいます。痛みは不快のもとですが、体の不調を知らせる大切な役目を果たしているもの。我慢せずに病院へ行きましょう。 触覚は皮膚から感じとるものですから、紫外線を避ける、保湿などで肌の老化を防ぐことが一番の予防になります。 ●体内成分の変化:血液(血管)、ホルモン 体中に張り巡らされた血管の中をかけめぐる血液、そしてホルモン。日々新しく作られ、私たちの体のバランスをとってくれる重要なものですが、これらにも老化と共に変化が起きるのです。 [血液] 高齢になると血を作る機能が低下し、貧血になりやすくなります。また、血管は、長年の偏った食事や喫煙などによって柔軟性を失い、硬く狭くなるため、動脈硬化を起こしやすくなります。さらに、血圧の調整ができなくなり、立ちくらみや高血圧を起こしやすくなります。 [ホルモン] ホルモンの分泌は加齢と共に減っていきます。体の各部を調整するホルモンは若々しさに関係すると言われていますが、減少すると免疫力が低下してガンにかかりやすくなったり、コレステロールの代謝が悪くなり動脈硬化も進みやすくなったりします。 また、ホルモンの減少は更年期(更年期障害の項参照)に大きな影響を与えます。女性の更年期障害は閉経に伴い女性ホルモンの分泌が減少することで起きます。症状としてはほてりやのぼせ、動悸、また不眠やうつ症状等があります。また、女性ホルモンの減少は骨粗鬆症の原因にもなるといわれています。一方、あまり知られていませんが男性にも男性ホルモンの減少による更年期障害が起こります。女性のようにはっきりとした形では表れませんが、性欲や積極性の低下、不眠等の症状を引き起こすといわれています。 更年期障害にはストレスも大きく関係し、症状が数十年にもわたる人がいるそうです。薬物治療等で症状が改善されることが多く、最近は更年期障害に特化した診療科や、同性の医師が担当する男性外来、女性外来も増えています。「誰にでもあるもの」「病気ではないから」と自分だけで抱え込まず、受診してみるといいでしょう。 ●見た目の変化:髪、肌 髪の毛や肌の変化は、外から見て「年をとった」と実感しやすいところです。身体的に大きな影響を及ぼしはしませんが、外出や人と会うことをためらってしまったりと、日常生活の中で積極性を失わせてしまう大きな要因ともなります。体の細部につい目がいってしまいがちですが、良い姿勢を保つ、ハキハキと話すだけでも、若々しい印象を与えるものですよ。 [髪] 抜け毛や薄毛、白髪が目立つようになります。ホルモンや遺伝的要素が大きく関係していると言われますが、頭皮の細胞に酸素と栄養を送りこむこと、またストレスを避けマッサージをすることも予防になります。 [肌] 肌は全体的に薄くなり、水分が不足しがちです。また、皮脂の分泌も減少するためしわやたるみ、色素沈着が起こりやすくなります。乾燥した肌は痒みを伴うばかりか、擦り傷や切り傷もできやすくなります。 皮膚の老化の原因は光、中でも紫外線による刺激といわれています。予防としては、まず直射日光を避けること。そして適度な湿度を保ち、刺激を避けることが重要です。衣類やリネン類では化学繊維のものを避け、肌に負担の少ない絹や木綿のものを使用するようにしましょう。またさっぱりする入浴でも、入りすぎやこすりすぎ(あかすりは厳禁です)は肌に負担をかけてしまいます。石鹸やシャンプーでは弱酸性のものを使用する他、入浴剤やバスオイルをうまく使います。さらに、入浴・洗顔後に化粧水等での保湿も忘れずに。 [爪] 爪は光沢を失い、硬く、厚く、割れやすくなります。特に足の爪は変形(爪のトラブルの項参照)しやすく、放っておくと痛みを伴い歩きづらくなることがあります。こまめに切るなどケアをするようにしましょう。 [歯] 歯はカルシウムが不足することによって弱くなったり、黄色っぽくなったりします。虫歯や歯周病(歯周病の項参照)によって歯を失い、入れ歯を使用している人も多いでしょう。まずは栄養バランスのよい食事をとりよく噛むこと、そして口の中の手入れも重要です。入れ歯を合うものに変えるだけで食事がおいしく感じるようになったり、定期的に歯磨きをすることで口臭も消え積極的になったりします。 |
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