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| 【急に排尿したくなりトイレが間にあわない】 (1)脳はNOといっても、膀胱は出してしまう 切迫性尿失禁は、男女を問わず、70代過ぎの高齢者に多く見られる症状です。前触れもなく尿意をもよおし、その高まりが強くて急なため、トイレに行く間がなく、その場でもらしてしまう病気です。切迫感が厳しいということで切迫性尿失禁とよびます。
これは、脳や脊髄などの部分にトラブルが起きて、自律神経の回路がダメージを受け、脳の命令がうまく伝わらず、脳の指令はNOでも尿が出てしまうということになります。
(2)脳や脊髄のトラブルによらない切迫性尿失禁 ●高齢者に多い不安定膀胱によるもの 脳や脊髄にこれといった神経障害がないのに、強い尿意にせまられて、オシッコもれをおこすケースです。このタイプの切迫性尿失禁は「過活動」膀胱をともなうという共通の特徴があります。原因ははっきり解明されていませんが、いまのところ、高齢になるにつれておしっこをコントロールするシステムが不調になるのではないかと推測されています。(過活動膀胱というのは、おしっこがあまりたまっていなくても、意思と関係なく縮んで、もらしてしまうものを言います。過活動膀胱は男女ともに高齢になるほど増えてきます。男性は前立腺肥大症という病気にともなって過活動膀胱になることがあります。) ●膀胱炎などの一時的なもの 膀胱や尿道などの泌尿器に炎症がおき、知覚神経が過敏になって失禁してしまうものです。膀胱炎、膀胱がん、膀胱結石、尿道結石・・などが原因となります。このタイプは、原因となるこれらの病気を治療してしまえば、急なおしっこのもれもそれで終わります。 (3)脳卒中、脊髄の損傷、難病指定の神経変異疾患などに原因する尿失禁 脳や脊髄などにトラブルを起こす原因となるのは、 1)脳を中心とした脳卒中(脳梗塞、脳血栓、脳出血など) 2)脊髄をいためる障害(交通事故などによる脊髄損傷、脊髄炎や脊髄の腫瘍など) 3)脳から脊髄にわたる難病(多発性硬化症、パーキンソン病など)で、 いずれも切迫性尿失禁が起きます。 このコーナーは東京大学医学部泌尿器科 高橋 悟著「あきらめないで!尿失禁はこうして治す」を参考資料として制作しました。 |
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