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| 【痴呆や運動機能低下で、もらしてしまう】 (1) TPOの判断ができない人、歩いてトイレまでいけない病気 尿を制御するシステムの各部分は、ほぼ正常に動くのに、いざ排尿となると、うまくできないケースです。例えば、こうした尿もれで、一番イメージしやすいのは、老人性痴呆の方です。排尿する適切なTPOが判断できなくて、居間で排尿したり、食事中にもらしたりするものです。排尿だけでなく、排便にも同じ問題があり得ます。 痴呆のほかに、排尿はコントロールできるのに、結果的にもらしてしまうケースがあります。典型的なのは、関節リューマチなどで身体が不自由なため、一人でトイレに行けず、我慢しきれずにもらすという気の毒な症例です。 (2)ADLの低下による尿失禁ではケアが重要な役割 「日常生活動作」のことを、専門家は英語のADL=Activity
Daily Living という言葉で表現します。ここで紹介するのは「正常な排尿をする機能が落ちている」機能性尿失禁のことです。痴呆では、高齢者だけでなく、若い人でも、アルツハイマーなどの病気によって機能性尿失禁になります。この尿もれの治療においては、生活環境の見直しも含めた、患者の介護=ケアが、最大のポイントになります。 ■ケアの実際のポイント 【寝たきりにしないことが、ケアの第一歩】 (1)排尿習慣訓練をきちんとやってみる 排尿パターンをよく把握して、排尿習慣訓練を行うと、自分でトイレに行こうという意欲が高まり、尿をもらさなくなります。 (2)あらゆる可能性をさぐり、それを実行していくことが大切 寝たきりにさせないため、いろいろな行動療法により、患者やお年寄りが自分で動く努力を促します。医師や介護者は、諦めずに可能性をさぐり、それを実行してみましょう。 このコーナーは東京大学医学部泌尿器科 高橋 悟著「あきらめないで!尿失禁はこうして治す」を参考資料として制作しました。 |
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