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【膀胱がはって尿があふれ出てくる】 ダムが溢れるように、ぱんぱんにふくれた膀胱からオシッコが溢れてもれることです。この溢流性尿失禁では、尿が出にくくなる排尿障害が必ず前提になります。尿意がはっきりせず、少しずつ持続的にあふれ出てきます。また、クシャミや咳、あるいは力んだ動作で腹圧がかかったときにも尿がもれて不快な残尿感に悩まされます。静かに横になっている時や寝ている時にも尿がもれることがあります。 溢流性尿失禁の前提となる排尿障害の代表的なものとしては、尿道の抵抗が増して、膀胱の出口を閉塞する前立腺肥大症や、糖尿病や子宮ガンによる膀胱の収縮不全があります。 糖尿病が進行すると、知覚神経が侵されてにぶくなり、尿が膀胱にどんどんたまって過伸展になります。さらに神経障害が悪化すると、膀胱を収縮させる働き自体もおちてきて、残尿が増え、過伸展した膀胱は皮が伸びきって、まったく弾力を失い、1000ccも尿がたまって、結果的に溢流性尿失禁となります。 また、子宮ガンや直腸ガンなどの手術に際して、一部の神経の切除をともなうことがあります。そのため尿意がにぶくなって、無緊張性膀胱になり、結果として溢流性尿失禁が起きます。しかし、最近は神経を切らずに温存する方法も普及しています。 このコーナーは東京大学医学部泌尿器科 高橋 悟著「あきらめないで!尿失禁はこうして治す」を参考資料として制作しました。 |
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