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| よくかぜをひいたために他の病気を併発し亡くなったお年寄りの話を耳にしますが、それぐらいお年寄りの呼吸器疾患は重大なことなのです。呼吸器系の中心は肺ですが、老化に伴って肺の機能は徐々に低下します。そのため菌に対する抵抗力も衰え、複数の病気を併発することになります。 [かぜ・インフルエンザ] ●合併症かぜやインフルエンザにかかると、鼻やのどよりも、気管支などの症状が強く現れ、肺炎にまで進む例が多くなります。お年寄りは、すでに慢性の呼吸器疾患や心不全、糖尿病などにかかっていることが多いため、肺炎などの二次感染症を合併しやすくなります。 ●治療 お年寄りがかぜやインフルエンザにかかった時は必ず医師の治療を受けてください。家庭では安静を保ち、水分の補給を十分に行います。また、慢性疾患のあるお年寄りの場合は、肺炎などの二次感染を起こしやすいので予防の抗菌薬の服用が必要です。 ●予防 かぜの流行時には外出を控えましょう。また、普段からからだの抵抗力をつける食物の摂取を心がけます。インフルエンザの予防としては、流行前にワクチンの注射を打っておくと有効です。 [肺炎] ●症状 お年寄りの場合、発熱、せき、たん、胸の痛みなど肺炎独特の症状がはっきりとはみられません。そのため肺炎にかかっていても見落としたり、手遅れになる例も多いのです。初期の症状としては呼吸回数が増えてくるのが特徴なので、呼吸、脈拍、血圧などを注意深く観察する必要があります。 ●予防 肺炎の予防には良好な栄養状態を維持することが大切です。特に血液中のアルブミンというたんぱく質が少ないと肺炎にかかりやすく、抗生物質も効かないことが知られています。食事に十分気をつけ、かぜをひいたら早めに完全に治すこと、これが予防の鉄則です。 [慢性気管支炎] ●症状 慢性気管支炎はタバコを吸うお年寄りに多く、特徴的な症状は痰です。洗面後や食事の後に頻繁に痰が出るようになり、症状が進むと痰にうみのようなものが混じり、呼吸困難になります。かぜをひくと肺炎を併発しやすくなるので、注意が必要です。 ●生活上の注意 タバコをやめ、痰を十分に出して気管支に痰がたまらないようにします。便通を整え、腹式呼吸を行います。また、栄養バランスのとれた食事を腹八分目にとるようにします。 [不整脈] 心臓には刺激が伝わる経路が老化で動きにくくなると、心臓が規則正しく動かなくなり、脈拍のリズムが乱れる不整脈を生じます。その結果、心臓の中に血液のかたまりができる可能性があり、それが脳の血管に流れていって脳梗塞の原因になります。 [結核] ●症状 結核菌に肺がおかされる病気で、伝染病です。感染してから発病まで半年以上かかり、症状もあまりはっきりしません。しかし、慢性のせき、倦怠感、熱、食欲不振、寝汗などの症状が徐々に出てきて、さらに進むと体重の減少、血痰も見られるようになります。お年寄りに初期の症状が見えたら、早めに診療を受けさせてください。 ●治療 お年寄りがいったん結核になると、生理機能の低下などから、なかなか治りません。そのため、体力が落ちるだけでなく、他の病気に対する抵抗力も落ちて合併症の心配も出てきます。大切なのは早期に発見し、医師による治療を始めることです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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