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 腎臓のどの機能も30歳頃をピークとして以後は直線的に低下します。これは一般的な老化の傾向であまり問題ないのですが、お年寄りの腎臓病で特に目立つのが動脈硬化や高血圧による腎臓への障害です。

腎臓・泌尿器の構造図[腎不全]
原因
動脈硬化のため血管が硬くなって血流が悪くなり、腎臓がほとんど働かなくなった状態を腎不全といいます。これを放っておくと尿毒症になってしまことも。また、糖尿病や痛風など全身性の代謝疾患を持っている場合も腎障害を起こす率が高くなります。

症状
むくみ、吐き気、倦怠感、食欲不振、たんぱく尿、貧血などの症状が現れますが、お年寄りの場合は症状もはっきりせず、訴えることもしません。夜中に何度もトイレに起きたりすることが続いたら腎機能の検査を受けてください。

家庭看護
腎不全になると、人工透析を行うか、人工腎臓にするしか治療の手立てがありません。大切なのはそうなる前に適切な治療を開始することですが、できるだけ安静な環境で保温に努めることです。常に医師との連絡を密にしてすぐに相談できるようにしておきます。



[尿路感染症・膀胱炎]
原因
お年寄りが排尿時に痛みを訴えたら尿路感染症と膀胱炎の疑いがあります。腎臓で作られた尿は尿管を通って膀胱にたまり、尿道を通って排出されます。老化に伴って膀胱や尿道の収縮力が低下すると、細菌が膀胱から上がってきて腎臓に入るために起こる腎盂腎炎、尿道から入った細菌が膀胱の粘膜をおかす膀胱炎などの疾患が出てきます。

症状
排尿時の痛み、混濁した尿などのほか、残尿感のためトイレに頻繁に通います。このような時、栄養状態が悪かったり、体調を崩すと肺炎を併発し、高熱で重体になることがあります。急性の場合は水分を多めに取り、排尿の量を増やして、薬を用いれば比較的簡単に直りますが、肺炎を併発した場合は医師の診察を受けましょう。



[前立腺肥大症]
原因・症状
男性は60歳を過ぎた頃から、膀胱の入り口にあたる前立腺が老化やホルモンバランスの関係で次第に大きくなり、尿道が締めつけられて尿が出にくくなります。
こうなると、夜間トイレに通う回数が増え、ひどくなると尿意をもよおしても尿が一滴も出なくなって下腹部が張り苦しむようになります。症状が軽いうちは薬で肥大を抑えることができますが、ひどい場合は早めに専門医にみてもらうことが大切です。

生活の注意
夜間、何度もトイレに起きるようなら、寝床のそばに尿器を用意してあげます。アルコールや刺激物は控え、昼間はからだを動かして血行を良くすることも大切です。
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